クラシック好きのiTunes整理術①:基本編

iTunesでの楽曲整理は、個人差があり、万人受けはしないと思いますが、ここで紹介する方法は徹底的にクラシック(主に交響曲、管弦楽作品)を整理する人にとって1つの目安になるかと思います。

まずは基本編と題して、最低限やるべき事をまとめておきます。


①iTunesに楽曲を取り込む

最近のパソコンは優秀なので、CDをドライブに入れて読み込ませるだけで、Webに繋がっていれば自動的にトラック・アルバム・アーティスト名等を取得して書き込んでくれます。基本的にそれだけで十分です。

が、時折とんでもない間違いをしているものもあります。取得する情報も元々を辿れば人間の手打ちによるものなので、間違いがあって然るべきです。CDジャケット裏やブックレットを読んで確認しておくと良いでしょう。

参考:今までに見つけた取得情報の間違いの例
■アーティスト名におけるオーケストラ名がゴチャゴチャになっているケース
・London Philharmonic Orchestra ≠ London Symphony Orchestra
ロンドンフィル ≠ ロンドン交響楽団
・Berliner Philharmoniker ≠ Berliner Symphoniker ≠ Staatskapelle Berlin
ベルリンフィル ≠ ベルリン交響楽団 ≠ ベルリン・シュターツカペレ
■そもそも曲名すら合っていないケース
↑の画像の場合、2〜5トラックがシューマンの4番なんです。カラヤンのドヴォ4なんてなかった…

その他、年タグの情報がCDリリース年と録音年とで混在しているケースが散見されます。最初から疑って見た方が賢明です。


②アルバム情報を編集する

ここでは面倒な編集はあまりやらず、必要最低限のものだけをやります。

( i ) アルバム名の設定

多くの場合デフォルトで書き込まれますが、気に入らない場合は自分で付け直します。

例:(作曲者名前): (アーティスト名前): (アルバムの主題曲名)[ | (作曲者名前2): (アーティスト名前2): 、以下繰り返し]

ここは完全に好みですが、このようにすると色々と楽です。大事なのは自分のポリシー(基準)を設けること。そして既存のアルバム名と被らないようにすることが絶対です。混じってほしくないアルバム同士が混じる原因になります。

他にもアーティスト名・トラック名が取得できていない場合、区別できる最低限の項目(第○楽章、作品名略記等)だけはこの段階で書いておきましょう。

( ii ) アルバムアーティストの設定

これをやっておかないと後で痛い目を見ることがあります。
理由は場合によって様々なので、面倒な事は省略して方法のみ簡潔に書くことにします。

取り込んだアルバム毎に楽曲を全て選択し、プロパティを表示(「情報を見る」を選択)し、そのアルバムに共通する、分かりやすい名前でアルバムアーティスト欄に名前を付けてやります。

↑のように様々な指揮者・楽団・曲が混在するアルバムでは、コンピレーションは使用せず、適当な名前を付けておきます。
(Various Artistsなど。これは元々コンピレーションを使うと自動的に表示されるアルバムアーティスト名です。)

アルバムアーティストを設定すれば1つのアルバムが複数に分かれることを防ぐことができます。逆に1つにまとめられなくて困っている場合、アルバムアーティストの設定で解決できると言えるでしょう。

コンピレーションを使用してもまとめることができますが、私個人としては非推奨とさせて頂きます。なぜコンピレーションを使わずアルバムアーティストを使うかについては、応用編にて記述します。

( iii ) アルバムアートワークを付ける

視覚による情報は思ったより重要です。アルバムを記憶するにも快適な視聴環境を整える上でも大事なファクターです。面倒がらずにちゃんとアートワークを付けることが賢明です。

尚、後の応用編で紹介する整理法では、この編集が『確かめる最終手段』となります。他の編集で間違ってしまい、アルバムがゴチャゴチャになってしまっても、アートワークを頼りに何とか元通りにすることができるからです。

ここまでの編集で、おおむね所持枚数が100枚以下で、偏った作曲家のCDばかり集めていなければこれで十分です。幅広く色々なCDを集めているのであれば、これだけでも困ることはそんなにないでしょう。


補足と+α

■クラシック音楽の「ジャンル」分けについて

クラシックのCDの場合、デフォルトでジャンルが「Classic」になっている事がほとんどです。そのためライブラリを「Classic」のままで管理していると、追加するアルバムが既存ライブラリの中に入ってしまい、『追加日』でソートしてから編集をしないと他の既存アルバムと混じってしまい、編集ミスをするリスクが高まります。

そのため私の場合、上記の編集のついでに、ジャンルを「クラシック」にしています。好みの問題なので絶対ではありませんが、管理ジャンルを「Classic」以外にすれば、今取り込んだアルバムと既存のアルバムがジャンルで分かれるので編集がしやすくなり、間違える可能性が減るのでお勧めです。

インターネットを彷徨っていると、海外の事例で

Classic: Baroque
Classic: Romantic
Classic: Modern
Classic: Traditional

のように、更に細分化した単位でジャンルを利用している方もいるようです。この場合、「ジャンルで”Classic”を含む」というルールのスマートプレイリストを作れば、まとめて聴きたい場合も安心です。なるほど、と思いました。

■アルバムアートワークについて

多少面倒でもアートワークを付けておけば、iTunesの魅力の1つでもあるCover Flow表示を十分に活用することが出来る上、1つ1つのアルバムをジャケットで覚えれば、長ったらしいアルバム名で覚える必要がなくなり、混乱することが格段に少なくなります。
→iTunesのバージョンアップによりCover Flowが使えなくなりました。思い出としてここの記述を残しておきます。

ちなみに、アートワークをiTunesを通して自動で取得することができるアルバムもありますが、後々iTunes Mediaフォルダを移した時などは全て消えてしまう(取得し直す必要がある)ため、なるべく手動で設定しておいた方が、混乱しなくて済みます。

次回は応用編と言うことで、

  • 同じ作曲家、同じ指揮者、同じ楽団のCDで、録音年代だけ違うケースでは???
  • 作曲者毎にまとめたいんだけど・・・
  • 同じ楽曲だけで効率よく聴き比べしたいんだけど・・・

などを解決することを予定にしています。


// 編集履歴
2011年07月31日 初稿投稿
2017年10月06日 体裁の修正、所々最新化。ベースは2011年と頃と何も変わっていません。

上乃木 燕二
クラシック音楽のブログを運営しています。後期ロマン派〜新ウィーン楽派がメイン。交響曲ネタが多目。オペラ・室内楽を扱うべく奮闘中。元トロンボーン奏者。チェロやりたい。マーラーとテンシュテットが心の師匠。